縁起
当山の縁起によるとその開基は仁徳帝の頃(4世紀)、印度天竺の僧、裸形上人が那智大滝において修行を積みその暁に滝つぼで八寸の観音菩薩を感得し、ここに草庵を営んで安置したのが最初といわれています。
その後、200年推古天皇の頃、大和の生佛上人が来山し、前述の話を聞き一丈(3m)の如意輪観世音を彫み、裸形上人が感得した八寸の観音菩薩を胸佛に納め勅願所として正式に本堂が建立されたのです。
平安朝中期から鎌倉時代は、「蟻の熊野詣」といわれ、熊野三山の信仰が盛んになり、この時、65代花山法皇が三年間山中に参籠され那智山を一番にして近畿各地の三十三観音様を巡拝されたことにより、西国第一番礼所となっています。
第一番 青岸渡寺 : 西国三十三所 (saikoku33.gr.jp)
西国三十三所巡礼 | たいすけのブログ (taisukecocoharublog.com)
青岸渡寺のほど近くに、熊野那智大社が鎮座しております。熊野那智大社社伝に「神武天皇が熊野灘から那智の海岸“にしきうら”に御上陸されたとき、那智の山に光が輝くのをみて、この大瀧をさぐり当てられ、神としておまつりになり、その御守護のもとは、八咫烏の導きによって無事大和へお入りになった」と記録されております。もともと那智の滝を中心にした神仏習合の一大修験道場だったが、明治初期に青岸渡寺と那智大社に分離することとなります。今も寺と神社は隣接していて、双方を参拝する人が多いです。
熊野那智大社 那智御瀧 飛瀧神社 (kumanonachitaisha.or.jp)
ご神体でもある「那智御瀧」です。那智山信仰の根元で、古来、延命長寿の信仰が篤く、数多の滝修行者や参拝の人々が詣で、今日もこの御瀧の水は延命長寿の水として尊ばれています。
お滝拝所舞台(参入料 大人:300円・小中学生:200円 未就学児:無料)
アクセス
住所 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山8番地交通
JR京都,新大阪,天王寺より、JR名古屋より勝浦下車 路線バス タクシーあります。
バス、自家用車は阪和自動車道からR42号線また、名古屋方面からは伊勢道勢和多気ジャンクション、熊野街道大台でR42号線に乗り那智山道へ
駐車場有 (附近バス50台,自家用車300台)
拝観料 不要 拝観時間7:00〜16:30納経時間7:30〜16:30
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