心合寺山・しおんじやま、と読みます。わたしも初めて見たときは読めませんでした。心合寺山古墳は、約1600年前の古墳時代中期に造られた前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)です。当時この地域を治めた豪族の墓と考えられています。大きさは全長約160m、高さ約13mで、中河内で最も大きな古墳です。古墳には、平坦な段には3000本以上の埴輪が並べられていたと考えられています。墳丘の斜面全体が、葺石(ふきいし)と呼ばれる石によって覆われていたことがわかっています。丸い円の墳丘部分である後円部の一番上で、粘土槨(ねんどかく)と呼ばれる粘土で包んだ木の棺が3基見つかりました。台形の部分である前方部では木の棺1基が直接埋めてありました。
埋葬されていた場所からは、鳥の模様で飾られた青銅鏡のほかに甲冑(かっちゅう)、大刀(たち)、勾玉などの首飾りが出土しています。また、埴輪は、「水の祭祀場を表した埴輪」に代表されるように、円筒埴輪(えんとうはにわ)や家形埴輪(いえがたはにわ)、鶏形埴輪(にわとりがたはにわ)、壺形埴輪(つぼがたはにわ)など様々な形の埴輪がありました。
心合寺山古墳 | 八尾市 (city.yao.osaka.jp)
古墳のすぐ横には「しおんじやま古墳学習館」があります。心合寺山古墳についての案内や学習ができる施設です。子どもたちが参加できる勾玉作りや土笛づくりができる「歴史体験」ができます。夏休みのような学校の長期休暇の時期にには、その時期に応じた体験ができます。
八尾市立しおんじやま古墳学習館 (racco-taiken.com)
なかなかシュールなゆるキャラも活躍されてます。
子どもを連れて訪れたことがありますが、大きな施設ではないですが、アットホームな感じで楽しませていただきました。
史跡に興味のあるかたは、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
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