縁起
正式な名前は「菩提寺」でその名の通り花山法皇を弔う寺院です。
開基は法道仙人で、薬師如来の化身とされる牛頭天王を共に雲にのってわたってきたと伝わっており、薬師如来の威光でこの地が選ばれます。
その後、西国三十三所観音霊場の中興の祖で、巡礼の開祖とされる花山法皇が入山されます。霊場再興をなされると、隠棲の地としてこの山を選ばれました。その後仏堂修行に専念されるが、41歳の若さで崩御されます。その後、源頼光の寄進により伽藍堂塔が整備されていきます。
花山法皇は悲運の法皇ともよばれます。17歳で即位されますが、愛する妃、藤原 忯子(ふじわら の しし/よしこ)が皇子を身ごもったまま急逝されてしまいます。悲嘆にくれるなか、藤原兼家・道兼父子の陰謀によって出家したと伝わっています。在位はわずか2年のことでした。
この地には法皇の徳を慕って女官11人が同行されます。ただ女人禁制のため山の麓で尼僧なってすごしました。地名にもそれがのこっています。
山門です。
花山法皇殿(本堂)です。
展望所からのながめです。
眺めは花山法皇がながめた風景とそこまで変わっていないと思います。法皇もこの風景を眺めたことでしょう。
アクセス
住所 〒669-1505 兵庫県三田市尼寺352
拝観時間 開門時間 午前9時
通常閉門時間 午後5時(最終入山時間 午後4時30分)
冬季閉門時間(11月から2月)(最終入山時間 午後4時)
拝観料 無料
駐車場 有(有料)
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