第二十四番 紫雲山 中山寺

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聖徳太子創建 日本で最初の観音霊場

中山寺は、聖徳太子の創建によるわが国最初の観音霊場です。第十四代仲哀天皇の先后大中姫(さきのきさきおおなかひめ)、その長子麛坂皇子(かごさかのおうじ)、弟忍熊皇子(おしくまのおうじ)の追善供養のため、あるいは聖徳太子、蘇我馬子との政争に敗れた物部守屋の霊を鎮めるために建立されたと伝わっています。

奈良時代には大小多数の堂塔伽藍を備えた大寺院であったと伝わり、『続日本紀』にもその名を見ることが出来ます。幾度の兵火や天災に見舞われながらも、源氏や、豊臣家、徳川家など時代の有力者たちの寄進によって現在の伽藍が形成され、1400有余年の法燈を現在に伝えています。

豊臣秀吉の子授け祈願を叶えた求子・安産の寺

中山寺と豊臣秀吉・秀頼には深いつながりがあり、寺伝によると豊臣秀吉は当山を信仰しており、朝鮮討伐の際に寄進されたと伝わる宝塔が残っています。五十歳を過ぎても世継ぎができなかった秀吉ですが、当山で熱心に祈願したところ秀頼を授かり、その崇拝はますます篤くなりました。

ほどなくして秀吉は病により亡くなってしまいますが、息子の秀頼は母の淀君と共に、秀吉の供養と自身誕生のお礼参りに当山を訪れます。その際、秀頼が「豊国大明神」(秀吉に下賜された神号)と書して奉納したとされる軸が現在も当山に保管されています。

また、慶長八年には片桐且元に命じ、戦火により荒廃していた伽藍の再建を行いました。これが現在の伽藍であり、当時の棟札が現存しています。

日本で唯一の「明治天皇勅願所」

中山寺は、古くから武家・庶民を問わず、安産祈願のお寺として知られてまいりました。ことに幕末の頃、明治天皇の御生母である中山一位局が、当山の「鐘の緒」を受けて明治天皇を御平産されてからは、日本で唯一の「明治天皇勅願所」となりました。

写真では残してないですが、本堂に上がる階段の横にはエスカレーターが設置してあります。他にエレベーター、ベビーシート、授乳室、おむつ替え台などが設置してあり、日本にある数多くの寺院の中では珍しいと思います。安産祈願のお寺としてのご配慮がうかがえます。

アクセス

住所  〒665-0861 兵庫県宝塚市中山寺2丁目11-1交通

阪急「中山観音」駅から徒歩1分

JR「中山寺」駅から徒歩10分

駐車場  無 (但し近隣に有料P多数有)

拝観料  無料

拝観時間 無し

納経時間 9:00〜17:00

大本山 中山寺|安産祈願・子授祈願|兵庫県宝塚市のお寺 (nakayamadera.or.jp)

第二十四番 中山寺 : 西国三十三所 (saikoku33.gr.jp)

西国三十三所巡礼 | たいすけのブログ (taisukecocoharublog.com)



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